ワンドの6

ワンドの6

Six of Wands

努力が人に見える形で返ってくる

ワンドの6のキーワード

正位置勝利承認報われる注目
逆位置承認欲求の過剰評価の陰り傲慢期待に潰される

ワンドの6の絵柄と象徴

ワンドの6(ウェイト=スミス版)
伝統的な図像(ウェイト=スミス版, 1909)

月桂樹の冠をかぶった人物が、白い馬に乗って進んでいます。手にした棒にも輪が飾られ、周囲を歩く人々が同じ棒を掲げて付き従う。凱旋の場面です。勝ったことより、それが人に認められていることを描いた札とされます。馬上にいる以上、次にどこへ向かうかも見られている、という含みもあります。馬上にいる以上、次の行き先も見られています。

ワンドの6・正位置の意味

全般

努力が認められる時期です。成果が出るだけでなく、それが周囲に見える形で返ってきます。評価、称賛、昇進、合格。控えめにする必要はなく、受け取っておくほうが自然な局面です。この時期に得た信用は、次に何かを始めるときの元手になります。喜びを表に出しても構いません。

恋愛

関係が良い方に向かうときです。片思いなら、相手からの好意がはっきりと感じられる段階。交際中なら、二人の関係を周囲に認められる場面が訪れます。復縁では、こちらの変化が相手に伝わり、態度が軟化する時期だと読めます。ここで焦らないことが、そのまま信用になります。

仕事

成果が評価される位置です。提案が通る、数字が出る、担当した仕事が名前つきで語られる。人前に出る役が回ってくることも多く、断らないほうが得になります。この時期の実績は記録に残るので、あとで振り返れる形にしておくと効きます。人前に出る機会は、断らないほうが得になります。

対人

人望が集まる段階です。相談される、頼られる、輪の中心に置かれる。押しのけたのではなく、自然にそうなる形で訪れます。この立場を得たときこそ、後ろにいる人の名前を出しておくと、関係が長く保たれます。独り占めしないことだけが条件です。支えてくれた人の名前を、先に出しておく時期です。

ワンドの6・逆位置の意味

全般

評価と自己認識がずれている状態です。認められたいという気持ちが先に立ち、成果より見え方を気にしている。あるいは、実際には評価されているのに、本人だけがそう感じていない。どちらも、外からの承認に判断を預けていることから来ています。自分で数えられる基準を一つ持つと落ち着きます。

恋愛

見せ方が気になるときです。片思いなら、良く見せようとして本来の自分から離れていく。交際中なら、周囲にどう見られるかを気にして、二人の実際が置き去りになる。復縁では、うまくいっていると思われたい気持ちが、判断を曇らせます。誰に向けた関係かを思い出す局面です。

仕事

手柄をめぐって空気が悪くなる位置です。誰の成果かで揉める、上に持っていかれる、逆に自分が独占してしまう。実務より政治に労力が向かい始めています。あるいは、期待が大きくなりすぎて重荷になっている場合もあります。降りる選択も持っておくと楽になります。

対人

注目が負担になる段階です。頼られすぎて断れない、良い人でいることに疲れる。あるいは、認められたくて無理に前へ出てしまう。どちらも長くは続きません。一度期待を裏切っておくほうが、関係としては健全に落ち着くことがあります。完璧な人でいることを、誰も求めていません。

今夜の3枚を引いてみる

カードの意味は、ウェイト=スミス版を土台に、現在ひろく用いられている解釈にもとづいています。タロットの読み方は流派や読み手によって異なり、ここに書いたものが唯一の正解ではありません。あなた自身の読みの、出発点としてお使いください。

図版:Rider-Waite Tarot(1909, public domain)